おしゃれなサイトなのに、なぜ問い合わせが来ないのか
「100万円以上かけてホームページをリニューアルしたのに、問い合わせが全然来ない」。
こんな悩みを持つ中小企業の経営者は、驚くほど多くいらっしゃいます。デザインは洗練されていて、写真もきれいで、スマホ対応もばっちり。見た目は完璧なのに、なぜか集客に結びつかない。
この原因のほとんどは、「制作」と「集客」の違いを理解しないまま依頼先を選んでしまったことにあります。
結論からお伝えすると、ホームページを作ることと、ホームページで集客することはまったく別のスキルです。そして多くの制作会社は、前者のプロであって後者のプロではありません。
「制作」と「集客」は何が違うのか
この2つの違いを理解するために、具体的に比較してみましょう。
WEB制作会社の得意分野
- 美しいデザインを作ること
- ブランドイメージに沿ったビジュアルを構築すること
- レスポンシブ対応(スマホ・タブレット表示)
- WordPress等のCMS構築
- コーディングやプログラミング
- UI/UXの設計
WEBマーケティング会社の得意分野
- 検索エンジンで上位表示させること(SEO)
- WEB広告で見込み客を集めること
- SNSで認知を広げ、ファンを作ること
- データ分析に基づいた改善提案
- コンバージョン率の最適化
- 顧客の行動分析と導線設計
お分かりいただけるでしょうか。制作会社の仕事は「見た目の良いサイトを作る」こと。マーケティング会社の仕事は「そのサイトに人を集め、成果につなげる」こと。必要なスキルも知識も、まったく異なるのです。
料理人に会計を頼むようなもの
分かりやすい例えで言うと、制作会社に集客を期待するのは、腕の良い料理人にお店の会計や経営を任せるようなものです。
料理人はおいしい料理を作るプロですが、それと経営は別の話です。素晴らしい料理があっても、立地が悪ければお客様は来ません。メニューの価格設定が間違っていれば利益は出ません。マーケティングをしなければ新規のお客様は増えません。
ホームページも同じです。どんなに美しいサイトを作っても、それだけではお客様は来ないのです。
制作会社に集客を任せてしまったときに起きること
実際に制作会社に集客まで期待して依頼してしまった場合、以下のような問題が起きがちです。
1. SEOが考慮されていないサイト設計
デザイン重視の制作会社は、視覚的な美しさを最優先にします。その結果、画像だけで構成されたページ、テキスト情報が少ないページ、Googleがクロールしにくい構造のサイトが出来上がることがあります。
見た目は美しいのですが、検索エンジンにとっては「中身がないサイト」と判断され、検索結果に表示されないのです。
2. 導線設計が不十分
制作会社が作るサイトは「情報を並べる」ことには長けていますが、「訪問者を行動に導く」設計が弱いことがあります。
たとえば、問い合わせフォームがページの一番下にしかない、電話番号が目立たない場所にある、「まず何をすればいいか」が訪問者に伝わらない。こうした導線設計の不備が、せっかくのアクセスをムダにしてしまいます。
3. 「作って終わり」になる
制作会社の仕事は、基本的にサイトを「納品」すること。納品後のアクセス分析、改善提案、コンテンツ更新といった「運用」は契約に含まれていないことがほとんどです。
しかしWEBマーケティングの本質は、サイトを公開してからの継続的な改善にあります。公開した時点がスタートであり、ゴールではないのです。作って終わりでは、集客は始まりません。
4. 効果測定の仕組みがない
制作会社はGoogle AnalyticsやSearch Consoleの設定は行ってくれますが、そのデータをどう読み解き、どう改善に活かすかまではカバーしないことが多いです。
「アクセスは来ているのか」「どのページが読まれているのか」「訪問者はどこで離脱しているのか」。これらの分析と改善ができなければ、サイトは「置いてあるだけのパンフレット」になってしまいます。
「制作もできるマーケティング会社」が理想
では、どうすればいいのか。答えはシンプルです。「制作」と「集客」の両方を理解し、実行できるパートナーを選ぶことです。
理想のパートナー像
- マーケティング戦略を踏まえた上でサイト設計ができる
- SEOを考慮したコンテンツ構成が提案できる
- 制作後の運用・改善まで一貫して対応できる
- データに基づいた改善提案ができる
- 問い合わせ数や売上への貢献を成果指標にしている
逆に言えば、制作の相談をした際に「どんなデザインがお好みですか?」とだけ聞いてくる会社は要注意です。本当にマーケティングを理解している会社なら、「ターゲットは誰ですか?」「このサイトで何を達成したいですか?」「競合はどこですか?」と聞いてくるはずです。
依頼前に確認すべき質問
制作会社やマーケティング会社に依頼する前に、以下の質問をしてみてください。
- 「サイト公開後の集客施策は提案してもらえますか?」
- 「SEOを考慮したサイト設計をしてもらえますか?」
- 「過去の制作事例で、実際に集客数や問い合わせ数が増えた実績はありますか?」
- 「公開後のアクセス分析と改善提案は含まれていますか?」
- 「成果指標は何を設定しますか?」
これらの質問に対して具体的に答えられるかどうかが、「制作だけの会社」と「集客まで考えられる会社」を見分けるポイントです。
すでにサイトがある場合の改善ステップ
「もう制作会社にお金を払ってサイトを作ってしまった」という方もご安心ください。既存のサイトを活かしながら集客力を高める方法はあります。
ステップ1:現状の分析
まずはGoogle AnalyticsやSearch Consoleのデータを確認しましょう。月間アクセス数、流入元、よく読まれているページ、離脱率の高いページを把握します。
ステップ2:導線の見直し
訪問者が「問い合わせ」や「購入」にたどり着くまでの導線を見直します。CTAボタンの位置、フォームの簡略化、電話番号の表示位置など、比較的小さな修正で大きな効果が出ることがあります。
ステップ3:コンテンツの追加
ブログ記事や事例紹介、よくある質問など、検索ユーザーにとって有益なコンテンツを追加します。これにより検索流入が増え、訪問者の信頼も高まります。
ステップ4:集客施策の実施
SEO、WEB広告、SNS、Googleビジネスプロフィールなど、自社に合った集客施策を実施します。サイトの改善と並行して進めることで、効果が加速します。
ステップ5:継続的な改善
データを見ながら改善を繰り返します。月に1回ではなく、週単位でデータを確認し、素早くPDCAを回すことが成果につながります。
まとめ|「作る」と「集める」を一緒に考える
ホームページの「制作」と「集客」はまったく別のスキルです。この違いを理解せずに依頼先を選ぶと、見た目は美しいが誰も訪れないサイトが出来上がってしまいます。
大切なのは、制作の段階からマーケティングの視点を組み込むこと。「誰に」「何を」「どうやって届けるか」を設計した上でサイトを作り、公開後も継続的にデータを見ながら改善を続けること。これが、ホームページを本当の集客ツールに変えるための唯一の方法です。
D'Lightでは、マーケティング戦略の設計からサイト制作、公開後の集客施策・改善まで一気通貫で対応しています。「おしゃれなサイトを作る」ではなく「成果を出すサイトを作る」をコンセプトに、制作と集客を分けずにトータルで支援。ホームページからの問い合わせを増やしたい方は、お気軽にご相談ください。
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